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腰痛というと、腰周りの筋肉や関節などに意識が向きがちです。しかし、実際に腰痛のクライアントさんに接してみると、腰周り以外に原因があることがほとんどです。
そこで多いパターンとして、足部に問題がある場合を書いてみます。
右の図は足首より下の足部の図です。足部の骨の数は計28個あります。見た目は皮膚で覆われているので手と同じで足もかなりの数の骨が存在します。
そして、緑の線がショパール関節、赤い線の部分がリスフラン関節と言われる関節です。
なぜ、これだけ多くの骨や関節が存在するかというと、それは身体の重さに耐えるだけのクッション性が必要だからです。
また、いろいろな動きをするのに関節が多ければ多いほど多彩な動きを再現することができるのです。
問題なのは、これらの関節が固くなり本来の働きができなくなることです。
これによって、さまざまな問題が起きてきます。例えば、歩くときに足で衝撃を吸収できるはずが、これができなくなってしまうので、その衝撃が骨を伝って上のほうにいってしまいます。
その結果、腰痛を引き起こすのです。実際、ほとんどの人がこのような状態になっています。
また、足に付着している筋肉が固くなることで、それが腰に影響を及ぼすことです。筋肉はそれぞれつながっています。一部の筋肉が固くなるとそれが連鎖して他の筋肉も固くなってしまうのです。
ギックリ腰で来院されたSさん。歩くのはなんとかできるものの、座ったり立ったりするのがつらく、横になることもできない状態でした。また、前屈、後屈のつらい状態です。
そこで施術は座位の状態でスタートしました。足のチェックをしてみると、両足ともガチガチの状態でした。また、小指を軽くつまんでみるとかなりの痛みを訴えていました。小指は腎臓と関係があります。
腎臓はまた、大腰筋という筋肉との関係性があります。この大腰筋は腰痛と深い関係があるのです。
そこで、まずは足の調整をしたところ立ったり座ったりする動作と前屈、後屈ので動作が楽になりました。その後、全身の調整をするとすっかり痛みも消えていました。
このように、腰痛=腰に原因があるとは限りませんし、逆に腰周りを施術することで悪化する可能性もあります。
身体は全てつながっています。いろいろな視点から捉えていく必要があるのです。